2015/03/13

自己紹介を、しっかりしますね。





このブログを書いている、わたしは誰でしょう。

私の名前はユキ・ジルバーバーグ。



わたしは、今から約40年前に、東京の普通の学校の、普通の教室で、いじめというリンチを生き延びた、ただの人です。今は北米のある大学で、文化人類学を教えています。文化人類学とは、つまり人のありかたを、その人の身になって知ろうとする学問です。アジア、ヨーロッパ、北米、いろいろなところで教え、いろいろな人々を観察してきました。日本語、英語、フランス語で、学んだことを書いてもきました。

どうしてこの人たちはこういう行動をとるのだろう。もっといえば、この人たちはどうやって自分のものの見方をつくりあげるのだろう。わたしを動かすのは、こんな疑問です。そして、自分にはわからない行動を選択する人々を、わかってみたい、質問してみたい、と思う源は、遥か昔の、あの教室、あのリンチの現場にあります。

あのとき、わたしは、いじめられながら、いじめ世界の仕組みも観察していたからです。いじめに苦しんでいる子供である私と同時に、いかに、教室というジャングルの中で、人が心無い群れになっていったか。いかに、先生、いじめっ子、それを眺めている子達、そしていじめられっ子が、あの残酷な劇の中に組み込まれていったか。それを、冷たく内部から観察する、小さな観察者がすでにいました。

今日、より一層凄惨になっている、いじめという状況の中にとりこまれ、苦しんでいる子供達がいます。わたしはきみたちに、語りかけ、耳を傾けます。きみたちの苦しみがまごうかたないものであることを、わたしは知っているからです。

そして、きみたちが一人ぼっちではないことを、きみたちに知ってほしいからです。

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