2015/03/31

力づく言葉、馬から学べること。。。

これは、前にも少し紹介した、ジョーキャンプさんのかいた本です。まだ日本語に訳されていないので、ここで少し、何が面白いか説明します。 ジョーさんは、前にも行ったように、他の人から、相手にされず、長いこといじめられたケイケインある人です。それでも、情熱を持って、自分の好きなことをするために、自分で道を切り開いていった人です。


この人は、いかに、馬から、自分の考え方を自分で探し出すことの大切さを学んでいったかの道が、書かれています。そこで、この本について書きますね。

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皆さんにぜひ読んでもらいたい、おすすめの本があります。題は「ザ ソウル オヴ ア ホース」、つまり「馬の魂」。書いた人は、ジョー キャンプさん。単なる馬についての本ではないのです。

 馬といえば、あなたはどんなことをイメージしますか。競馬、乗馬クラブ、サーカスの馬、馬車馬、軍馬。いろいろなイメージがわくでしょう。でもどれも、結局は私たち人間の乗り物や、道具として考えることでしょう。
  ジョーさんの本はここが違うのです。ジョーさんは、馬は乗り物や道具なんかではなく、彼らなりの、人とは別個の生き物として扱うことが大切だと述べているのです。彼はこのように視点を変えると、今までの伝統的な飼いならし方、飼い方全部が馬にとって害をもたらすことにきづき始めます。
ここでジョーさんは偉かった!
 ジョーさんは、伝統的な馬の飼い方、という古くから疑われることなく存在する、決まったやり方を前に、こう思いました。全て自分の頭で考え直し、本当に正しいか考えてみようと。こうすると、偉い人たちが、馬にこうしろ、と言っていることが、必ずしも正しいものではないことに気付きました。
例えば、、、、蹄に蹄鉄を打ち付ける、11頭、群れから離してひとりぼっちの狭い部屋に入れる、建物の中に入れる、寒い時には服を着せる、などといった今までなんの疑問もなく、当たり前のこととしている、飼い方はぜんぶ馬のためになっていないことに気づきます。
 また、馬は体重のわりに胃が小さいので、1日あたり1820時間食べていなくてはなりません。それなのに、13回 、栄養たっぷりの餌をあげます。この餌を馬は30分もあれば食べてしまうので運動する時間を差し引いても、時間を持て余し退屈です。その結果、ストレスがたまり、ノイローゼの原因となることも発見しました。
ジョーさんは、今までまかり通っていた、伝統的な馬の飼い方は、かれらの健康や命までをもおびやかしていたのだと発見します。じっさいに、野原で自由に生きてる馬たちは、人間に飼われている馬たちよりもおよそ二倍も長く生きる、という調べさえジョーさんは見つけました。
そして、馬と人との、最初の接触のやり方についても、新しい発見をします。 ジョーさんは、特別な飼い慣らしの方法を使います。これはジョインアップと呼ばれる、無理強いのない、馬自身の心を尊重する方法です。馬の側から、この人間をリーダーとしたい、と思わせる方法です。このやり方で結ばれた絆は、馬を痛めつけ、無理強いして服従させる従来のやり方よりはるかに素晴らしいものである、とジョーさんは説明します。相手の身になって作られた絆の強さ、そして美しさは、読んでいて涙が出ます。
ジョーさんの本は私たちに、恐れること無く、自分の頭で考え、質問し実行してゆくことの大切さを教えてくれます。ジョーさんの本は、声なきもの、自分より弱いものたちの身になって、考え、絆をつくることの、大切さを教えてくれます。
だから、この本を読んでほしい。
  


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